100mの有用植物ゾーン計画

昨日29日は、野人さん達が伊勢に帰られる前にもう一度「富士協生果樹農園」に来ていただき、今後どこからどのように進めて行くのが良いか、素晴らしいアイディアとご指導をいただきました。

29日朝の農園敷地から見える富士山

果樹の苗木を育てている草原に来ました。右側に道路があり道路沿いに自然に生えてきた木々が並んでいます。

この木にはアケビのつるが巻きついています。

わかりますか? アケビがいっぱい実っています。

まだ青く実が割れていないので食べるには早すぎます。

道路側から見ると、右奥の門から100m以上の長さで、道路と草原の境に木々が生えています。この道路を使うのは年に4〜5回で、ボランティアの車が通るくらいです。ですから排気ガスの影響もありません。

この100mに生えている木が、ちょうどアケビやサルナシが巻きやすい枝ぶりで、人が実を取りやすい高さです。高枝鋏があれば十分に収穫できます。 今現在も桑の実やアケビ、オニグルミが自生していますが、何十人もの方がいらしても十分に収穫できるように、これからアケビとサルナシを増やしてゆきます。そしてその下にはムカゴを育てます。道路に沿って草原側には、キイチゴやベリー類を移植します。ところどころに姫リンゴがあるのも楽しいですね。想像してみてください。この100mのゾーンが生命エネルギー溢れるアケビやサルナシ、キイチゴ、クワ、クルミ、ムカゴだらけになった姿を。そこに人が育てたベリー類や姫リンゴも参加します。その奥にある防風林の半日陰の道沿いには日本を代表する香木のクロモジが自生していますが、そこにサンショをたくさん移植します。

このゾーンだけで、協生農法を学びたい方々に、有用植物を実際に見て食べて体験していただけます。そうすれば少しでも早く協生農法を広めるお役に立てると思います。私たちもだだっ広い敷地を前に、苗木は植えたしこれからも増やして行くけれど、育つまでどう動けば良いか思案していました。この100mを有用植物ゾーンに集中して作ってゆけば、展開が見えてきます。本当に楽しみです。アイディアをくださった野人さんに感謝です。

 

奥の林の入り口には、ネットで囲ってベリーを植えていますが、その先まだまだ続く林を視察すると、立派なアケビがありました。ここのアケビは食べ頃のものが多く、皆んなで味見しました。本当に野性のものは甘みが優しくてスッキリしています。体が喜んでいるのがわかります。これが本来人が何百万年もの間食べてきた食べ物なんだなと思いました。

 

野人さんが宿泊した山荘の近くで取れたサルナシの実を半分に切りました。キウイにそっくりですが、2〜3cmくらいの大きさです。とても小さいですが、熟れたものは甘くて美味しいです。サルナシがニュージランドに渡って品種改良されてキウイになったそうです。 「富士協生果樹農園」敷地内にも見つけているのですが、ブッシュの中にあり入ってゆけません。また高い木に巻きついて登っているので、上の方に実がついているのかどうか双眼鏡で見ないとわかりません。でも早く皆様に食べていただけるように挿し木してゆきます。

 

今日30日の富士山です

 

 

 

 

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