キイチゴやアケビ+聖地の植物
22日、昨日の宝山駐車場からの富士山です。
地元協生農法仲間の女性が水を汲んでいます。20リットルのタンク4個に水を汲んで何回も運びました。ここの水は勢いがないので風が吹くとタンクの口からずれてしまうので見ていなければなりません。何回も車に乗せて下ろして、バケツやジョウロに移すのは力がいります。
今日、水やりをした男性スタッフからLINEで送られて来た写真です。軽トラに大きな水タンクを積んで一気に運んでいます。次回はこのやり方に挑戦してみたいです。おばさんでもやれるはずです!
100mゾーンから見える富士山。
ここからは21日の写真です。作業報告はしましたが、花や植物の写真は時間がなくてアップしませんでした。
植物に詳しい Y さんとガマズミ探しをしている途中に色々な植物を教えてもらいました。これはモミジイチゴです。
モミジイチゴの花
モミジイチゴの葉っぱです。紅葉の葉に似た切れ込みがあります。トゲが大きく刺すととても痛いです。
昨年の6月12日に撮影したモミジイチゴの実です。キイチゴの中で一番美味しいと言われています。とっても甘いです!
ネットからです。《マタギに【イチゴ落とし】という言葉があります。キイチゴの熟すころ(6月~7月初旬)がメスグマの発情期にあたるので、母親は、それまで連れだってきた子グマをイチゴのなっている谷に連れていき、子グマが食べる姿を見届けて子別れをします。マタギたちは、クマの子別れをイチゴ落しと呼びました。》 なんか切ないですね。子熊が夢中で食べている間に母熊がいなくなりもう二度と会えないなんて・・ 喜びから一変、必死で泣き叫びながら母を探す姿が浮かびます。そうやって自立して行くのですね。自然界の厳しさを感じます。
こちらはニガイチゴの葉っぱです。赤い実がなります。種に苦味があるのでニガイチゴと呼ばれてるそうです。
そして、カジイチゴの幼株です。
親はこんなに成長します。この子の素晴らしいところはトゲが無いことです。触っても痛く無いのです。これを見ると、キイチゴはやはり木なんだとわかります。皆んな落葉小低木です。聖地に自生するキイチゴ類は全て100mゾーンに移植します。一度に見ることができれば勉強になります。他に富士宮からクサイチゴを持って来ます。フユイチゴも育てます。5月6月が食べごろですが、バライチゴなら8月〜11月頃まで、フユイチゴはさらに長く楽しめます。楽しみです。
ヘビイチゴの花。この子は多年草の草です。
クサボケが密集して生えていました。一面ススキの中に突然鮮やかな色が現れました。
なぜボケという名がついたのでしょう。失礼だと思います。
ここからは聖地のスミレです。
アリアケスミレ
ツボスミレ すみれは種類が多いので名前がはっきりわかりません。
ムラサキサギゴケ
Y さんが本館前の橋を渡ったところにサクラソウとイカリソウ が咲いているよ、と案内してくれました。
サクラソウ
白いイカリソウ
ピンクっぽいイカリソウ
側に梨の花が咲いていました。すっかり野生化して昨年見た実はとても小さかったです。
この梨の木は元の幹が半分枯れていて、途中から新しい幹が生えていました。
半分枯れた方の幹からも新しい枝が伸びて花を咲かせています。
枯れた部分を自己修正しています。周りをきれいに保護しています。生きることを最後まで諦めません。生命力すごい!
梨のそばのモミジの新芽です。
こちらもモミジの新芽です。ここまでが21日の写真でした。
ここからまた22日の写真です。
祈りの丘からです。
祈りの丘のピースポール
聖壇横から降りる階段の左にはユキヤナギの花が咲いています。
ピースパス入り口の桜はまだ咲いていました。
クロモジに花が咲き出しました。
ヒメリンゴの蕾
葉が5枚のアケビです。白いのが雄花でピンクが雌花です。
本当に花の中の雌しべが面白い形をしていますね。これがあの美味しい実になるのですね。
だいぶ太くなって来ました。立派なアケビの実になってください。
雄花です。雌花に比べて小さいです。
こちらは三つ葉アケビです。花の色が濃い赤茶色です。上が雌花で下に垂れているのが雄花です。
葉は名前の通り3枚です。
三つ葉アケビの雌花
雄花
最後に協生農法仲間の女性が大きなニワトコを見つけたと教えてくれました。
正門を出て林の中にありました。陽の当たる方向へ傾いています。 Y さんの特訓のおかげです。彼女は自宅周辺の林でもニワトコを探し続けていましたから見つけられたのだと思います。根性です、アッパレ。
緑色の蕾から
黄白色になって
花が開きます。
中心の赤紫色が雌しべで、その周囲に5本の雄しべが取り囲んでいます。可愛らしい花ですね。
一つの枝に蕾から花が開いた状態までなっています。ニワトコは赤い実がなります。
- 縄文時代から利用していたニワトコ酒・・・三内丸山遺跡からたくさん出土するニワトコの種子の中に、キイチゴ、サルナシ、ヤマグワ、マタタビ、ヤマブドウなどが含まれていた。これらの実を収穫し、乾燥した後決まった配合で煮出し、それを発酵させて果実酒をつくっていたという。秋田県では、これらの種子の絞り滓と考えられるものが実際に見つかっている。(ネットより) 本気で作ってみたいです。材料を見ただけで植物エネルギーのパワーがすごそうです。これは免疫力もバッチリです。さすが縄文人です。
帰路の途中の富士山です。良いお天気でした。
今回も長くなってすみません。一日に色んな事を学ぶので写真も多くなってしまいます。キイチゴとアケビがメインでしたが、最近友人になったネイチャーガイドの女性が植物を育てるのが好きなので、自宅に育っている実のなる雌のサルナシと実のなる雌のサンショウを挿木でたくさん育ててもらえる事になりました。こちらでもサルナシとマタタビは挿木で育てているのですが、たくさん必要なので嬉しいです。この彼女から念願のアマンドウ(豆柿)の10年ものをいただきました。
今日も一日ありがとうございます。
地球さんありがとうございます。