アラントン聖地から嬉しいお客様

20日9時15分、富士聖地に来ました。お隣の牧場に羊さんが見えます。

この日はアラントン・ピース・サンクチュアリ(アラントン聖地)の農園をボランテイアで担当しているカオルコさんと、日本の友人のマキコさんとケイコさんが富士協生果樹農園の見学に来られました。カオルコさんは日本に私用で帰ってこられたのですが、アラントン聖地の責任者のキャロラインから、これからどのようにアラントンのガーデン及び敷地を使うかのプラン考える参考にしたいので、富士聖地に行って協生農法について話を聞いて帰ってくれたら助かると頼まれて来て下さいました。

まずは昨年6月に伊勢から移植した茶の木を見ていただきました。

そして電柵内の果樹に案内しました。

写真は無いですが、リンゴの木とその周りに植えた大根やかき菜、島ラッキョウを見ていただき、アラントンでも1本の木で良いからその周りに多種多様な野菜の種を密生する様に蒔いて、豆類や芋類でも何でも植えることから始めたら良いと思うと話しました。そしたらなんとアラントンには樹齢20年のリンゴの木がたくさんあるそうです。それも100本以上。もう林ですね。果樹のゾーンと野菜農園は分かれていて、野菜はハウスも利用してしっかり収穫できる様になっているそうです。やはり今まで通りの収穫は大切なので、それを維持しながら1本のリンゴの周りを野菜やハーブ等と協生関係にする実験をお勧めしました。「協生理論学習キット」今は「拡張生態系入門キット シネコポータル」に名称が変わりましたが、英語版もあるのでそれを印刷して皆んなに説明すると言ってました。興味のある方はご覧ください。「拡張生態系入門キット シネコポータル」の日本語版です。

https://www.sonycsl.co.jp/wp-content/uploads/2022/05/synecokit_ver04j20220525.pdf

続いて精進川の畑に行きました。古木の梅の花がほとんど満開でした。

全ての畑を見てもらいました。

畑からの富士山もよく見えました。

一番下の畑に自生しているかき菜の側に植えてあるまだ小さな果樹の苗木とその周りの野菜を撮っています。このシュンギクの葉っぱやかき菜の菜の花や葉っぱ、白菜の葉、ブロッコリー等そのままかじってもらいました。どれも美味しいと感激してました。最初に食べたキンカンも感激していました。やはり実際に食べて実感するのが一番ですね。キャベツに青虫が付いてどうしたら良いか聞かれたので、野人さんが教えてくれた話をしました。キャベツはモンシロチョウと契約していて、卵を産んでもらい青虫になったら葉っぱを青虫のエサに提供して、青虫のフンを夜露でコロコロと自分の太い根元に集めて動物性エネルギーを取り入れ自活している事を簡単に話しました。クルミとげっし類の動物との関係や銀杏が何故臭くなったか等、覚えている範囲で話しました。一番は植物が5億年かけて海から上陸して森になった事、自然林の山は肥料も農薬も必要としないし耕すことも無いけれど木や草がびっしりと協生している事。人間が自分達の欲の為により大きくより早く成長させようと肥料を与え、病気になりやすいから農薬を与えるようになった事。野菜は自分の細胞を肥大化して土壌を綺麗にしようと人間が与えた余分な肥料や農薬を吸収している事、果樹は本当は隔年結果なのに余計なものを吸収し分解する為に葉っぱをいっぱいつけたり、毎年実をならしている事、どちらも喜んで大きくなったり毎年実をつけているのでは無い事。土壌を綺麗にする為に自分を犠牲にしてまで無理をして木は寿命も短くしている事。植物がいなければ昆虫も動物も人間も生きていけない、植物は土壌を、そこから雨で流れ着く川を、最終的には海を汚したくない。地球というワンネスの世界を生きている、意識も知恵もある聡明な存在だと話しました。

左からマキコさん、ケイコさん、カオルコさん、山際、yyukino(中村和一)さんです。

オオイヌノフグリ(左)とホトケノザ(右)です。1週間前にはオオイヌノフグリは見なかったのですが、今回は一気にたくさん咲いていました。

 

16時10分、帰りの富士聖地近くからの富士山です。

本当に楽しい時間でした。3人とも熱心に協生農法の話を聞いてくださり、付き添いで来られた日本のお2人も庭にある木の周りに野菜の種を蒔くことから始めますと言ってくださいました。嬉しいです。3人とも穏やかで謙虚な方たちでしたが、内に秘める芯の強さをすごく感じました。ここまでの道のりが半端ない感じです。不動心ですね。お互いに後10年は世界平和の為に頑張ろうね、10年経ったらまたその時に考えようね、と言ってお別れしました。

 

アラントン・ピース・サンクチュアリ(アラントン聖地)のホームページは英語ですが、1ページだけ日本語がありました。そこから今回来られた カオルコ(Kaoruko Ferguson)さんの写真を紹介します。

立派なビニールハウスですね。

良い笑顔です!

これがアラントン聖地のリンゴです。素晴らしいです。後ろにアラントンのお城が映っています。

(ホームページより抜粋)「アラントン・ピース・サンクチュアリ(アラントン聖地)及び「メイ・ピース・プリベイル・オン・アース・インターナショナル」の欧州オフィスの公式ウェブサイトへようこそ。国や民族や宗教や政治の違いを超えた人類共通の祈りとして、「世界人類が平和でありますように」”May Peace Prevail on Earth”という祈りのメッセージを広め、人類の平和意識の目覚めを促進することを目指しています。アラントン聖地は、英国のスコットランドの南にあるダムフリースの近くにあります。有機栽培式農園や、自然学習のための遊歩道を備え、近年、地元の支持者のボランティア活動の場、小学生から高校生まで平和学習の場、様々なグループの日帰り/宿泊型の平和体験の場、異文化交流の場として、働きが大きくなってきています。またこの地域に暮らす難民・移民グループの訪問も増え、真に平和を求める人々との交流が深まってきています。」

 

スコットランドのアラントンに協生農法の小さな実験場ができることは本当に嬉しいです。

 

今日も一日ありがとうございます。

地球さんありがとうございます。