お茶作りの三日間です

16日の鳴沢村からの富士山です。3日間降り続いた冷たい雨は富士山に雪を降らせました。

富士聖地近くからの富士山です。

そして暖かい精進川地区からの富士山にも雪が増えていました。水を張った田んぼに逆さ富士が映っています。

 

精進川の茶畑です。日干番茶を作るには、3日間晴れの日が続かなければいけないので、この日を待ち望んでいました。

やっと収穫できますが、その前に茶葉の間に出てきた草を抜き取っています。

そしてこちらは、猪が掘った大小の穴をジョレン等で土を寄せ集めて埋めています。

放置されて草が生い茂っていた時は猪は来なかったのですが、草を刈ると見通しも良く安心して入って来たのかなと思います。

クサイチゴの実です。茶畑にたくさんありましたが、ほとんどの実は食べられていました。鳥か猪かわかりません。食べるのを楽しみに刈らずに置いていましたが、動物達に食べられてしまう事がわかりました。

予定より収穫が遅くなりましたが、まだ柔らかい新芽です。

綺麗です、キラキラしています。

中村茶園さんから頂いた茶摘み機です。後ろにつけた袋に刈り取った茶葉が機械が起こした風で飛んで入って来ます。

袋を交換しています。

袋のお尻を結んで茶葉が出ないようにしています。袋のブルー色の所が網になっているのでそこから風が外に出ていきます。

全部で4袋収穫しました。何キロあるかわかりませんが結構重いです。1袋10kg以上あると思います。トラックに積みます。

茶畑の駐車場からの富士山です。

 

2時間の作業を終えて、宝山の合気道場(旧食道)に戻って来ました。天気が良いので、トラックに積んだ袋の茶葉がムレていたので、すぐにブルーシートに広げました。

 

お昼をとってから、蒸していきます。今日中に全部蒸すのは無理なので、半分蒸して揉んで干して、残り半分は生葉のまま揉んで干す事にしました。セイロを2段にして下のセイロは1分から1分半蒸して、上のセイロはもう30秒追加しました。

蒸し終えた茶葉です。とても熱いので軍手しないと持てません。

蒸した茶葉はすぐに運んで熱いうちに揉んでいきました。揉み終わった茶葉はビニールシートの上に木綿のシーツを敷き、水分が早く取れるようにました。

写真はありませんが、左奥で、生の茶葉を揉んで広げて干しています。13時から16時までかかりました。9人いましたが、人数的にこれでギリギリでした。茶葉は収穫してからなるべく早く蒸したほうが良いのでセイロで蒸せたのは収穫量の半分でした。16時には全部を道場に入れました。初めの頃に蒸した茶葉はだいぶ乾いていましたが、最後の方に蒸した茶葉は湿ったままです。

 

作業が終わって帰る時に、安田さんが池のほとりで桜草が咲いているから見にいこうと誘ってくれました。

すでに終わりかけでしたが、今年初めて会いました。

一日目は結構ハードでした。最初の茶畑のモグラの穴埋めに1時間以上かかりました。その後宝山で5人が生葉と蒸した茶葉を3時間揉み続け、3人はセイロで蒸し続け、蒸した茶葉を運びました。蒸し始めたら皆んな休めませんので、また一日中強い日差しに当たったので疲れたと思います。

 

ここからは2日目の17日です。17日も9時に集合して、皆んなでブルーシートの茶葉を外に出しました。

そして10時40分にひっくり返していきました。

この日の午前中はゆっくりしました。塩谷さんが遊歩道の違う場所でジエビネを見つけたというので、安田さんと女性陣5人で見にいきました。何株も咲いていましたが、色があせてきてもう終わりかけです。

その隣に黄色い花が一輪咲いていました。女性陣は気にも留めませんでしたが、安田さんが大興奮で、「金蘭(キンラン)だ。10数年ぶりに見た」と教えてくれました。もうニッコニコ顔で本当に嬉しそうでした。

ネットで調べると、「キンランはラン科の多年草で、野生ランの一種です。環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧Ⅱ類(UV)にランクされていて、今では絶滅が心配される貴重な野草です。」と載っていました。貴重なものを見せてもらいました。なんとか無事に生育して増えて欲しいです。

その近くにミツバツチグリの花が咲いていました。ヘビイチゴの花に少し似ています。

こちらがヘビイチゴの花です。

実になっている子もいました。

帰り道、サンショウの若木に枯れた木が覆い被さっていました。斜めになって必死て堪えているようだったので、皆んなで枯れ木を取り除きました。

枯れ木がなかなか取り外せなかったのですが、それはアケビのツルが巻き付いていたからでした。外してから隣の木に巻き付けています。

ミツバアケビの葉っぱです。

満足して遊歩道を後にしました。

 

安田さんに100mゾーンのサルナシを見てもらいました。1株だけ元気で蕾をつけていました。見た時に若い実かなと思いましたが、まだ花を見ていないので蕾です。

協生農法仲間が育てているシロバナヘビイチゴです。甘くて美味しいそうです。

 

お昼を食べて、これからの作業予定などをゆっくり話し合いました。それから草原の果樹を見てまわりました。

移植してから、電柵を設置するまでに時間がかかり、鹿にかじられた果樹も多いですが、風が強くて根を十分に張れない事も弱った原因だと思います。18日は果樹1本に3本の支柱を立てて支える事にしました。

最初の電柵内に育つアカスグリです。クロスグリもありますが、新電柵内の果樹の間に移植する予定です。

 

16時40分、富士聖地近くからの富士山です。昨日に比べると随分雪が溶けました。

17時20分、富士河口湖町からの富士山です。

 

ここから3日目の18日です。9時に宝山に集合して、ビニールシートを出して茶葉を干しました。

 

それから下の本館裏の竹林に行き、竹を切っています。

2m20〜30cmにカットして果樹の支柱にします。

100本ほど切ってトラックで運びます。ちょっと一休みです。

 

宝山に行く前に、安田さんが「銀蘭(ギンラン)が咲いてるかもしれないから見に行こう」と誘ってくれました。

ギンランは数年前に安田さんに教えてもらって撮った事があります。

キンランとギンランの両方が見れて嬉しいです。

7つの場の入り口付近にアヤメが咲いていました。

 

宝山の新電柵内です。

生き残った果樹に支柱を立てていますが、土が硬いので男性でもすごく力が必要です。

このような感じで3本の竹で支柱を作りました。

安田さんの指示で、枝が竹に当たる部分は、シュロ縄で優しく八の字にむすんで、枝と竹が擦れないようにしました。

丈夫そうな木やまだ丈の短い木は、1本の竹で支柱にし結びました。

この日も本当に良く晴れました。写真を撮り忘れましたが、100mゾーンに安田さんが自宅で育てたムベの苗木1本と大きな実がなるクワの苗木を2本移植しました。そのついでに、昨年福島からいただき畑に仮植えをしていた鶯神楽(ウグイスカグラ)の苗木を4株100mゾーンの道路側に移植しました。

移植したウグイスカグラに花が咲いているのを安田さんが見つけました。

可愛らしい実もつけています。すごい生命力です。ウグイスカグラは家のそばの林でも見ますが、可愛らしい赤い実をつけます。ほんのりと甘くて美味しいです。トゲもなく安心して実を摘む事ができます。

 

100mゾーンに昨年植えたチャイブの花が開きました。

本当に綺麗ですね。

ここから写真は撮り忘れました。15時に干しているビニールシートの茶葉を道場に入れ、かき混ぜて熱を冷ましました。そして米袋に蒸して揉んだ茶葉を入れ、大きなビニール袋に生葉で揉んだ茶葉を入れました。3日ほど常温で置いて、その後保存庫に入れます。私は試飲用に20gづつ袋に詰め皆んなに渡しました。野人さんのゴーリキマリンビレッジ用と、色々教えてくださった中村茶園さんにも試飲用に茶葉を袋に詰めました。6月4日の行事日に無人で販売する予定です。30g入り袋が100袋できるかどうかだと思います。袋詰め作業を5月末までにやります。

 

今日19日、急須に熱めのお湯で3分間お茶をいれました。これは蒸して揉んだ茶葉です。明るい黄緑色でほんのり甘くスッキリしています。

こちらは生葉を揉んだ茶葉です。同じく熱めのお湯で4分ほどいれました。蒸した茶葉より濃い茶色で、スッキリしていますが少しだけ渋みを感じます。どちらもいわゆる高級茶という味ではないと思いますが(そもそも高級茶の味がわかりません)、野生のエネルギーを感じ細胞が喜ぶ感じです。実際、無農薬無肥料で育った茶葉はほとんど無いと思います。秋の茶摘みもこの経験を生かして頑張りたいと思います。

16日から18日の3日間の作業でしたが、毎日夕方の帰りで疲れてしまい、今日のブログになってしまいました。遅くなって申し訳ございません。そして3日分の長いブログになってしまいごめんなさい。

明日20日は伊勢に行きます。21日が野人さんの講習会で、竹の残存エネルギーの凄さについて現地で見ながら話してくださいます。富士協生果樹農園からは最低でも一人は来るように言われましたので、喜んで4人で行きます。

 

今日も一日ありがとうございます。

地球さんありがとうございます。